こんにちは、ニシです。

悪性リンパ腫再発治療を開始し、4クール90日が過ぎました。
これまでのたうち回るような副作用もなく、血液の数値も想定内で進んでおります。

私はこれまで大きな病気と対峙してきましたが、そんな中で実体験の中で感じてきたことを話そうと思います。
悪性リンパ腫初発での告知そして治療はもちろん、現在は再発治療。
その間、2016年に起きた心筋梗塞での心肺停止。今、世界中で健康に対する問題が起きてます。
病気はもとより、ワクチンに関してもさまざまな意見が毎日流れてます。

あくまでも私見、私のブログに立ち寄ってくださった方へお話していこうと思いパソコンに向かっております。
基本的にガンなどの悪性腫瘍の場合、切除手術あるいは放射線治療、抗がん剤治療の選択が考えられます。私の場合は血液ガンですので、抗がん剤治療が主になります。その場合抗がん剤はどんなものを使うのか、どれくらいの周期で何回の治療を行うのか、それによる副作用はどんなものかなどを主治医や看護師から伝えられます。もちろん今の流行り病でのワクチンの役目とは違いますが、医薬品というものは早々単年で使用されるものではありません。1相、2相、3相と治験を重ね、重篤な副作用が複数見られたら治験者は治療ストップ、あるいは治験自体も再考されます。今、勧められているワクチンは治験段階だという事は知っておいてください。
長くなりましたが、ここからがスタート。2016年5月の朝、私は狭心症の痛みを感じていました。
いつもですと数分で痛みが治まるのですが、当日は心筋梗塞に移行、調べると数秒で意識を失い、1分ごとに生命に関わる事態となります。そのまま数分経過すれば死です。
当日の朝、私が倒れた音で女房が大きな声で叫んだそうです。その声に驚いた息子が2階から駆け下りて意識、呼吸のない私に対し心肺蘇生を。女房は119番で私が心臓に疾患があることを伝えます。その間も息子はあきらめずに私の胸を押し続けてくれたようで、その際息をしているような音が私から漏れたといいます、これは、死線期呼吸というもので呼吸ではありません。
そして救急車と消防車(重篤で救命治療が必要な場合、応援で駆けつけてくれるようです)到着後AEDショックをかけるも反応なし、2回目も同じく。その後、東海大付属病院救急救命に搬送。すぐに心肺蘇生の治療。機器の手を借り心臓は動いたそうですが、最近になり女房が当時の医療チームの医師との会話を私に話してくれました。医師「今は人工心肺装置で取りあえず心臓は動いていますが、脳死になることも十分考えられますし、以前の様な状態に戻ることの可能性は低いですがこのまま心肺蘇生を続けますか?」 女房「どうでも心臓が動いている限り続けてください」こんな会話があったなんて、、。

その後、数日。ここからは自分の記憶でお話しましょう。ぼんやりと視界が広がりました。この時はICUのベット。どこにいるのか、何をしているのかも当然わかりません。すると目に女房、娘、息子が薄っすらですが飛び込んできました、そうです、心臓が止まりあの世から戻った瞬間に家族を認識できたのです。その後意識は薄れ、またぼんやり視界が広がったり。すると次はせん妄に襲われます。ありもしないものが見えて、女房にそれを持ってきてというと、女房は一瞬そちらに目を向けるのですが、下を向いてだまりこんでしまいます。そんな状態が数日続きました。その当時、私はベットに横たわり体中に医療器具や管が入り、取り外し出来ぬよう拘束ベルトで固定されてました。少しづつ意識ももどりましたが、相変わらずせん妄状態。現実を知ることに、おむつを拒んだ私のベットの横に簡易トイレが、身体を起こそうとしますが、全く動きません、、、。看護師さん女房に手伝ってもらい身体は起きましたが、全く動けません。また、口から食事ができるとの判断で管を抜き口からの食事。これも全く受け付けず。それから数日後、医療チームの医師にこんなことを話しました。私「こんな状態で生きていても迷惑をかけるだけです。今、死ねば皆悲しむでしょうが、そこで自分の人生の幕引きができます。それと、他に数年後には悪性リンパ腫の再発も来ることと思います、これまで自分の目標や夢に向かいほとんどやり残したことはないので死なせてください。」これは今だから話せる事実です。

  その後、医療チームに精神科の医師も加わりメンタルサポートしてくださり、ある回診の時、
「心臓が止まった父親にあきらめず心肺蘇生をやめなかった息子や家族、そしてあきらめなかった医療チームの皆さんの為にも生きる事を決心しました。」そういうといきなり体中に痛みが走りました。
それまで眠っていた五感が働きだしたのでしょう。そして『生きることは、修行』その時はっきりと感じました。死には痛みも悲しみもありません。そして喜びもありません。自分は生を選び痛みや悲しみそして苦しみを感じこれから歩むけれど、喜びも味わえるのです。そんな経験が今の自分の土台になってます。喜びは皆で分かち合い、生きることで少しでも人の役に立て、笑顔を生み出せればと思い生きていきます。長いお話になりましたがこれからもニシのブログよろしくお願いします。

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